TRA不動産ニュースコラム 2009年9月

※2009年当時の記事です。現在の法令・税率・金利とは異なる場合があります。


◆屋上の光を低層まで運んで明るさ確保 (21.9.30)大成建設が横浜の21階建てビルで実現した。鏡の反射を利用して低層まで光を運ぶ。照明代が大幅に削減でき省エネにつながる。こういう技術は大いに転用できるのでは。都心密集地の一般住宅においても実現してほしいものだ。 ◆地域の活性化の模範「おかげ横丁」伊勢神宮わきの「おかげ横丁」が繁盛している。これは伊勢名物「赤福」が300年商売が続いているのも伊勢神宮の「おかげ」という意味で、約140億円を投じて開発した地域文化センター的ショッピングモール。42店舗が営業中。伊勢神宮は中世を体感するとしたらこちらは現代を体感できる。地方の活性化には比較優位で誇れる自然や歴史、文化だけでは活性化しない。それらを生かしたプラスアルファが必要である。活性化はやはり雇用の増大が1番である。プラスアルファを演出し実現させるための人材が不可欠。プラスアルファを考える創造力とそれを実現遂行する人材育成がキーワード。伊勢神宮という歴史や人寄せだけでは活性化しない。プラスアルファをつけ実行した赤福グループの知恵があった。 ◆瑕疵担保責任と地盤工事の手抜き隣の工事で自分の家が傾いた場合・・2つの原因が考えられる。1つは隣の工事が原因説。もう1つはもともと自分のところの地盤工事に手抜きがあり、複合的に家が傾いた等。隣の工事発注者に責任追及するには、訴える側に立証責任があるのでかなり技術的な話になる。杭を支持層(N値=45以上)まで打っていれば地盤の沈下があっても、普通は傾かない。家が傾いたとすれば杭が支持層までに達していない可能性がある。地盤のトラブルは1戸建ての3大トラブル(雨漏り、亀裂、傾斜)の1つである。地盤のトラブルは金額が高額になる。地盤の問題は土地に属し土地の問題となるが、家を建てる業者は地盤に十分注意し配慮する必要があるので、家の傾きを地盤のせいにして責任を逃れることはできない。たとえ施主が地盤改良は程々でよいといっても、その責任は免れない。お客が了解しているからといっても、安全配慮違反は責任があるだろう。例え取り決めておいたとしても無効になる可能性が大である。 ◆マンション管理会社とリサイクル大京の管理会社とリサイクルのフォーユーはマンション居住者の不用品買い取りで協力する。こういうビジネスは長谷工管理でも行っており、リサイクルの商法が広がっている。さらに一歩進んでレンタルを行えばいいのではないか。基本的に年に数回しか使わない用品は、マンションでレンタル品として貸し出してくれればありがたい。ベビー用品や園芸用品、清掃用品、カー用品、キャンプ用品等多い。最近は自転車をマンションでレンタルしているところも多くなっている。集合住宅の特色をもっと生かして住みやすくすれば、戸建てとの差別化もさらに図れる。 ◆空き家が過去最高、地方中心に増加【20住宅・土地統計調査】総務省は、平成20年の住宅・土地統計調査の速報集計を発表した。平成20年10月1日時点の住宅数は5,759万戸で、5年前の前回調査に比べて6.9%増加した。一方で、人が住まない空き家が756万戸と5年前に比べて14.6%増加し、住宅全体に占める空き家率も13.1%と過去最高を更新した。人口の都市流出に悩む地方を中心に、使われない家屋が増えている。また、総世帯数は、単身化や核家族化が進み4,999万世帯となり、5年前に比べ5.8%増加した。総務省は、「世帯の増加より住宅の戸数の増え方の方が大きく、その分空き家が生まれている」と分析している。 ◆不動産のキャッシュフローは3種類ある (H21.9.15)不動産はなぜ価値があるのか。それはキャッシュフローを生むからである。逆に生まないのなら無価値であろう。キャッシュフローでも立場を変えれば手にする価額が異なる。1つは売却して得るキャッシュフロー、2つ目は貸して得るキャッシュフロー、3つ目は金融機関に担保に入れて手に得るキャッシュフロー。持主はキャッシュフローが最大になる方法を選択するだろう。北海道の田舎の土地等は、キャッシュフローは期待できない。駐車場でも埋まらない。こういう土地はゼロだろう。せめて建物でもあればよいが。しかし、しっかり路線価格や公示価格がついていて一見価値あるように見せられている。不動産鑑定の目はいかにしっかりしたキャッシュフローを分析できるかにかかってきている。キャッシュフローの中味の分析が最も重要である。 ◆タクシーも工夫を始めている旅客運送業だけでなく観光もできる登録旅行業者を兼業して、観光タクシーを長野の会社が始めたとか。こういうアイデアはどんどん進めるべきである。タクシーは運ぶだけでは何とももったいない。従来はそれだけで商売が成り立った。今は何でもチャレンジして新しいニーズを発掘すべきである。タクシーは何も乗用車タイプだけでなく、貨物兼用でもいい。自転車も数台乗せられるのもいい。豪華なテーブル付きで食事ができるのもいい。ペットを複数乗せられるのもいい。大型液晶テレビ付きで映画を鑑賞できるのもいい。ベット付きで寝ながら行けるのもいい。超高齢社会は自分で運転ができなくなってくる。タクシーのニーズは高まるはず。犬の散歩送り迎え、子供の保育所集団送り迎え、病院の送り迎え等用途に合わせた改造も必要ではないか。 ◆住宅の瑕疵に関する相談が1,000件を超える【国交省】国交省が発表した平成21年度第1・四半期の「住宅の瑕疵・不具合に関する消費者からの相談状況」によると、同期間中に(財)住宅リフォーム・紛争処理支援センターに寄せられた相談総数は4,079件で、このうち、戸建て・マンション、持家・賃貸を含む住宅の瑕疵・不具合に関するものが1,115件に上っていることが分かった。最も多いのが雨漏り、次いで、ひび割れ、剥がれ・外れ、漏水の順となっている。相談状況の公表は今回が初めてである。国交省は、今後も四半期ごとに結果を公表し、事案の分析などを通じて、より円滑な紛争解決の方法や、瑕疵・不具合の予防策などについて検討を行っていくとしている。

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